2025年10月3日(金)、社会福祉法人泰政会様の委員会研修にて、当法人 医師が「精神障害者の病気と理解について」をテーマに講演・ディスカッションを行いました。会場は特別養護老人ホーム レガメ町田で、約30名の皆様にご参加いただきました。

講演では、うつ病・双極性障害・統合失調症・認知症の基礎理解に続き、現場で課題となりやすい“攻撃性が強い場面”への関わり方を、否定せず感情に寄り添う姿勢や安全確保と適切な距離の取り方、生活リズム(昼夜逆転)を整える支援、家族や多職種チームで“巻き込まれ”を減らす工夫といった観点から、訪問診療の実践例とともに共有しました。
また、アルツハイマー型認知症や統合失調症の方の“攻撃性が強い場面”への関わり方に加え、ケースバイケースでの薬剤の効果・副作用の見方や、認知症の周辺症状(BPSD)への初期対応と多職種連携のポイントなど、現場ならではのご質問にもお答えしました。

参加者の皆様とは具体的な事例を交えた活発な意見交換が行われ、明日からの現場で活かせる視点をともに整理する機会となりました。
今後も、地域の医療・介護専門職の皆様と連携し、学びの機会を通じて安心して暮らせる地域づくりに貢献してまいります。
運営にご尽力いただいた皆様、ならびにご参加の皆様に心より御礼申し上げます。