2025年7月15日(火)、府中市立よつや苑 地域包括支援センター様主催の研修会にて、当法人理事長・鈴木智広が講師を務め、「大人の発達障害」をテーマに講演を行いました。
当日は、地域の福祉・介護関係者を中心に、約50名の皆さまにご参加いただきました。
講演では、大人の発達障害における基本的な特性と、それが日常生活や対人関係、就労などに与える影響について、事例を交えて解説いたしました。
また、医療・福祉・支援の現場で関わる際に意識すべき視点や、「できないことを責めるのではなく、できることを引き出して支援する」というスタンスの重要性についても共有しました。
質疑応答では以下のような現場に根ざした質問をいただき、活発な意見交換がなされました。


ご質問1
大人の発達障害者への対応で気を付けるポイントがあれば教えてほしい
→ 支援の際には「目に見えにくい困りごと」への配慮が重要です。たとえば、感覚過敏、段取りの苦手さ、対人関係のすれ違いなど、“特性”に起因する困難が背景にあることを念頭におくと、より寄り添った支援が可能になります。
ご質問2
しっかり向き合いたい方への支援のための効果的な対応方法、声かけ方法などが知りたい
→ 「変えよう」とするより「理解しよう」とする姿勢が信頼関係につながります。本人のペースを尊重し、否定しない関わり方を心がけることが、結果として支援の質を高めることにもつながります。
ご参加いただいた皆さまからは、
「支援にあたっての具体的な視点が得られた」
「日々の関わり方を見直す良い機会になった」
などのご感想をいただき、現場での実践に活かしていただける内容となったようです。

また、講演の最後には、当法人の取り組みや、つばさクリニックの訪問診療についてもご紹介させていただきました。
今後も地域の皆さまと共に、医療・福祉の分野での理解と連携を深めてまいります。

ご参加いただいた皆さま、ならびに開催にご尽力いただいた府中市立よつや苑・地域包括支援センターの皆さまに、心より御礼申し上げます。