2025年9月17日(水)、株式会社AT様が毎月開催している、オンライン勉強会「ナレッジカレッジ」において、当法人理事長の鈴木医師が「発達障害は“治す”ものではなく“活かす”もの」をテーマに講演しました。

今回は完全Web配信として実施し、アットリハ様、アットコレット様をはじめ、医療・介護・福祉分野の皆さまに幅広くご参加いただき、参加者は145名となりました。
私たちにとって完全オンラインの運営は慣れていない形式でしたが、株式会社ATの皆さまの手厚いサポートに支えられ、配信は滞りなく無事に終了いたしました。
心より感謝申し上げます。

講演では、発達特性を欠点として矯正するのではなく、社会の中でどう活かすかという視点を軸に、ASDやADHDそれぞれの「困りごと」と「強み」を整理しました。
役割分担の工夫、情報量や感覚刺激の調整、タスクの見える化と分解、書面での合意づくりなど、現場で実践しやすい対応策を具体例とともに紹介し、不安・抑うつ・不眠といった二次障害への配慮や、成人期における働き方・生活面での工夫、医療・福祉・教育・職場の多職種連携の重要性についても触れました。
後半のQ&Aでは、訪問看護の現場で実際にお困りの症例に関するご相談にも対応し、参加者の皆さまと意見交換を行いました。日々の支援場面で生じる課題を共有しながら、明日からの実務に活かせる視点をともに確認する機会となりました。

改めて、配信運営をご支援くださった株式会社ATの皆さま、広報や参加呼びかけにご協力いただいた関係者の皆さま、そしてご参加くださったすべての皆さまに深く御礼申し上げます。
つばさクリニックは、地域の皆さまと学び合いながら、臨床現場で活きる知見を今後も継続して発信してまいります。
