2025年10月28日、訪問看護アットリハ南橋本様にて「皮膚疾患とスキンケア」をテーマに勉強会を開催しました。
講師は、医療法人社団おおぞら会 理事長・鈴木智広医師が務め、現場で日々訪問ケアに携わる看護師・理学療法士の皆さまと、実践的な知識の共有を行いました。

当日は会場に5名の方が参加され、Webでは訪問看護アットリハ小田急相模原・玉川学園前の皆さまも聴講してくださいました。
小規模ながらも非常に活発な意見交換が行われ、参加者同士での情報共有も盛んな、温かい雰囲気の勉強会となりました。
勉強会では、アトピー性皮膚炎や皮脂欠乏性湿疹などの基本的な皮膚疾患から、爪白癬・巻き爪といったフットケアの注意点、日光角化症や疥癬といった在宅現場で見逃せない疾患まで、幅広い内容が取り上げられました。
特に、「保湿剤とステロイド外用薬の使い分け」「疥癬疑い時の防護レベル」「巻き爪を“切り過ぎない”対応」など、現場判断に直結するトピックについて、写真資料を用いながら具体的な対応方法を確認しました。
質疑応答では、「子どものアトピーにおける保湿と薬の順番」「爪白癬と加齢性肥厚の見分け方」「感染症を疑う場面での訪問順や手袋の使い分け」など、日々の訪問業務に即した質問が数多く寄せられました。
それぞれの質問に対して、鈴木医師からは根拠に基づいた解説とともに、在宅での安全なケアと患者・家族への説明の仕方についても具体的なアドバイスがありました。
最後には、つばさクリニックと訪問看護ステーションの連携についても話が及び、画像付き資料を活用した皮膚トラブル相談の仕組みづくりや、現場教育の方向性について意見交換が行われました。
参加者からは「すぐに明日の訪問で活かせる内容だった」「曖昧だった皮膚疾患の見分け方が整理できた」といった声が寄せられました。
つばさクリニックでは今後も、地域の訪問看護・リハビリの皆さまと協力し、在宅現場で役立つ医療知識の共有と実践的な支援を継続してまいります。